相続(贈与)税に関する情報

                                                平成28年8月

【チラシ内「相続税について考えませんか?」回答(解説)】

(問1)相続税の基礎控除額と法定相続分はいくら?《家族構成:夫(死亡)、妻、子供3人》

(答え)基礎控除額 ⇒ 5,400万円
    法定相続分 ⇒ 妻1/2、子供各1/6

 ※解説
  ⑴相続税の基礎控除額は、平成27年以降の相続について「3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数」
  となります。法定相続人は、妻、子供3人の計4人となります。

  ⑵法定相続分は、子供がいる場合、妻1/2、子供1/2(人数に応じ均分 ⇒ 各1/2×1/3=1/6)
  (参考)
   相続人が配偶者と両親の場合、配偶者の法定相続分は2/3となり、配偶者と兄弟姉妹の場合は3/4となりま
  す。


(問2)相続税の申告期限はいつ?

(答え)相続の開始があったことを知った日の翌日から10ケ月以内
     例えば、相続の開始があったことを知った日(通常、死亡日)がH28年8月15日とすると、申告期限は
   、その日 の翌日から10ケ月後のH29年6月15日までとなります。


(問3)生前贈与で相続財産に加えないといけないのは?

(答え)相続開始前3年以内の贈与財産は加算となります。

 ※解説
  相続又は遺贈(遺言によるもの)により財産を取得した者が相続が開始する前3年以内に亡くなった方から財
 産の贈与を受けていた場合には、相続税の課税価格に加えないといけません。但し、その加算した贈与財産に係
 る贈与税は相続税から控除されます。
  なお、贈与税の非課税財産や特定贈与財産は加える必要はありませんが、贈与税の基礎控除額以内での贈与財
 産は加える必要があります。また、相続時精算課税制度適用財産は3年以内の贈与加算の必要はないですが、相
 続時精算課税の適用を受けた財産として相続税の課税価格に加えることとなります。


(問4)次のうち、相続財産から控除(差引)できるものはどれ?
    ①お布施、戒名料 ➁香典返し ③墓地、仏壇の購入費用 ④お通夜の費用 ➄法事の費用

(答え)①お布施、戒名料(○) ➁香典返し(×)
     ③墓地、仏壇の購入費用(×) ④お通夜の費用(○) ➄法事の費用(×)

 ※解説
  ⑴①は亡くなった方の職業、財産などを考慮の上、不相当に高額の場合は認められません。
  ⑵➁はいただいた香典には贈与税が課税されない(社会通念上相当な金額まで)ので、お返しも控除できない
   こととなる。
  ⑶➂は相続税の非課税財産であるため、控除できないこととなっている。
  ⑷④は葬儀費用となるため控除できる。
  ⑸➄は追善供養であり、葬儀費用(葬儀の儀式)には該当しない。


(問5)相続税が2割加算される場合とは?

(答え)財産を取得した者が亡くなった方の一親等の血族(両親、子又は代襲相続人である孫)と配偶者以外で
    ある場合には、その者の相続税額の2割が加算されます。

 ※解説
  加算される理由としては、以下のことが挙げられます。
  ⑴財産取得者の(亡くなった方との)血族関係が薄い場合や関係がない場合、その財産の取得は偶然性が強い
  ため。
  ⑵亡くなった方の子を超えて孫に遺贈する場合、相続税の課税を1回免れることとなるため。